某コーチの言葉
本当はゆっくりと時間をとって言葉にしていきたいのだけれど、
なかなかその時間を作れずに(作らずに)いる。
いよいよ測定も近づいてきた。こういう期間、どのように声をかけるかは神経を使う。
自分の漕手に対する意見やあれこれで、彼・彼女のロウイングを壊してしまうのは、怖い。
日本トップレベルの某コーチが言っていたとして、聞いたことがある(また聞き)言葉を思い出す。
「今までダメにしてきた漕手の数が最も多いのは俺だ。」
そうなんだろうと思う。事実としてダメにしたわけではなく、自身の感覚的なものとして。
そしてそれを超えた先に熟達があるのだろうと思う。怖れては、ダメだ。
大切なのは、自分に許可を出してあげること。
トレーニング後は、オンラインで勉強。
自分は、「負けている人」「どうせ大成功しない」「仲間外れ」といった類のことを根底では自分に思っているようだ。
私は足が遅かったので、特に運動会などのシーズンでは疎外感を感じていた。
活躍できない、中心にいられない。
その他の授業中などのシーンでは、比較的中心にいられるのに、という対比だ。
男子小学生にとっては、足が遅いことは致命傷だ。決定的に負けの人生なのだ。
おそらくここら辺の人生を引きずっているのだと思うが、そんなのはただ過去の話。
イケイケで、大活躍で、スターで、中心。そんな時代の寵児のような存在であってもいい。
馴染みのない、不慣れな自分を生きるのは、怖い。
しかし、本当に達成したい自分はどんなふうか。
自分にパワーを与えるイメージを持ち続けて、今この瞬間を生きるのみなのだろう。